■ オフコンからの乗り換え ■
事務系のコンピュータ処理に、今のようにパソコンを利用していなかった時代の資産である、オフコン(汎用機・メイン
フレーム)等をまだ利用していらっしゃるお客様をよく見かけます。
オフコンそのものの利用価値はまだ決して色あせてしまったものではないと思いますが、現在の業務にはなにかと不具
合を持っているものです。
基幹系の業務にだけオフコンを残し、新しい業務にはパソコンをというお客様が結構多いようです。
さまざまな要因で上記のような状態になっておられるとは思いますが、思い切ってすべてを移行する事は、お客様の
将来の管理に対して、必ず大きな効果をもたらすものであると、弊社は考えております。
今までの経緯を考えた場合、2000年問題が乗り換えの1回目の大きなチャンスだったのではと思います。
但し当時はパソコン機器も高額だったため、見送られたお客様も多くいらっしゃるかと思います。
今では、パソコンをはじめ周辺機器は底値に近い状態になっています。これは、システム移行の大きなチャンスである
と言っても過言ではありません。
以下に移行のメリット・デメリットを記載いたしますので、一読いただきご判断ください。
不明な点、もう少し突っ込んで内容を確認したい等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
★ 移行した場合のメリット・デメリット ★
【メリット】
- 機器費用が圧倒的に安くできます。
- 専任の管理者もしくは、定期的な機器の保守点検作業が不要になります。
- パソコンとのデータの連携が簡単になります。(勿論、2重入力等を抑制できます)
- ちょっとした資料の作成や、集計を行いたい時に、いちいちプログラムを作成する必要がありません。
- データのリアルタイムな確認が可能になります。日次や月次の更新作業などは不要になります。
- 基幹系のシステムに、入出庫・在庫や生産実績などを自動的に計上できる(入力レス)
- システムの追加機能の開発費等が圧倒的に安くなります。
- パソコンや周辺機器の追加についても自由度が高くなります。
【デメリット】
- 今まで構築したシステム資産が利用できなくなります。(当然のことではありますが)
- システムの移行に伴う一時的な業務負担が増えます。(打合せやテスト稼働等の為)
- 新しい仕組みに対するアレルギーが出る場合もあります。(慣れてしまうまでの問題ではありますが)
- 入力方法等の変更に伴う一時的な効率低下がある場合があります。(システムで対応可能です)
★ 移行を行わずに現状を維持するには ★
- 機器の費用はどんどん高額になってゆく方向性です。機器更新のたびに機器は割高になります。
- システムの追加・修正を行う事が困難になります。もしくは非常に高額になります。
- 機器を更新せずにおいても、その保守・メンテナンス費用は徐々に高額になってゆきます。
- 新しい管理手法等(ハードウエア等)を導入するのが困難、もしくは非常に高額になります。
- パソコンで管理するものが増えてゆくため、2重入力等の無駄な管理が増えてゆきます。
- リアルタイムなデータ管理を行いにくいため、社会の管理スピードに追い付けなくなります。
- 新たな、システム管理者を探すことは今後大変困難になってゆきます。
- 消費電力量も高い機器が多いためもちろんエコにもよろしくありません。
結局は、市場原理に伴ってニーズの少ないものはどうしても淘汰されてしまいます。
しかしながら、企業の基幹系の仕組みであるために一度にすべてを消し去ってしまう事も業界としてはできずに、オフコン
のシステムや機器は生き残っています。
しかし、技術者の高齢化に伴う開発費の高騰やレスポンスの悪化は避けられないでしょう。
今後さらに技術者が減ってゆけば、ソフトウエアの保守・メンテナンスどころか、新規開発については絶望的な事態に陥る
可能性もあります。
現在は少しづつではありますが新しい技術を取り入れ、その寿命を延ばしていますが、技術者の減少に伴い、いずれは
淘汰される事はありえないことではありません。
従い、何を行うにあたってもオフコンはお金のかかるものになってゆくでしょう。その傾向は、これから先もっと顕著になっ
てゆきます。
システムの移行には、お客様の時間的な負担も必要になります。
繁忙期であるとは決して言えない現在の状況である
からこそ、今がチャンスであると思います。
今が繁忙期でどうしようもなく大変なお客様は、別の面からのアプローチをさせていただきます。
今、この機にシステムの移行をご検討される事をお勧めいたします。
★ 弊社はどちらの技術も持っています ★
これを書いている私も、もともとオフコンの開発技術者でした。
弊社では、どちらのシステムも管理可能です。
勿論、現在お客様で稼働中のオフコンのシステムを何とかしてほしいとおっしゃられれば対応はさせて頂きます。
但し、ここまで書いてきましたように、あまり将来の明るいものではありません。